長女のことで今現在悩んでいるのは、アレルギーよりもむしろ喘息の方だ。
アレルギーは、食べなければいい。
栄養は十分足りてるし、血液検査の結果はパーフェクトだった。
乳製品なくてもカルシウムは十分補える。粗食万歳の証明だ。
幸い、本人にもその点での不幸感はない。家庭でもすっかり慣れてお菓子作りも、友チョコもクリア。
でも、喘息の方はちょっと手ごわい。
今年、記録につけていたが、彼女の場合、食物で起きるというよりは(アレルギー食物はとらないからか?)圧倒的に「季節の変わり目」「気圧」がその原因である。
春と秋、それぞれ4ヶ月。真夏と真冬は起きないが、合わせたら8ヶ月って一年の大半よね
その期間は、ちょっと走ったらヒューヒューいう。場合によっては走らんでもいう。
一ヶ月に一回くらいは大きな発作がきて2日間くらい吸入し続ける。もちろん学校も休み。
その季節には他の大きな流行病にもかかりやすい。免疫力が低下してるのだと思う。
「一日2回ステロイド吸入」を最初に奨められたのは実に1歳の頃だったけど。
情報を集め尽くして、長女の状態を観察し尽くして、やっぱり、自然育児を選択した。
それから何度もいろんなお医者さんに奨められた。情報を得たくて聞き返すとお医者さんは
お怒りになることが多い。忙しい中、喘息の知識もないのに悪い方の情報だけを鵜呑みにして
反論している、という感じにとらえられてしまうようで、またそれがつらかった。
「とにかく体をつくる大事な時期は、結果を焦るよりも長い目でみた対処を」
という視点で、マラソンや水泳、衣食住、生活習慣に気を配って、薬は最小でやってきた。
10歳までは、という一区切りで。
今回の検査では、胸部レントゲンと肺活量の検査をした。
意外にも異常なしとのこと。発作時以外はまったく薬を使っていないが、季節の変わり目でも
調子がよければ数値的には正常ということか。
お医者さんはアレルギーと同じお医者さんだったので、長女の様子や結果は目もくれず
とにかくステロイド吸入もしてない患者をうちの患者だと診断書にかかれても何かあった時に
対応のしようがない、といわれた。ある意味素直でわかりやすい意見である。患者も神様の
仕業までお医者さんのせいにしてきた結果の反映なんだろうな。
一言質問したら「ちょっとは喘息のこと勉強してって話なんだよね」
「一日2回のステロイド吸入もさせない親は怠慢としかいいようがない」
「とにかくこれだけ毎日一生しつづけたら死なないってことが大事じゃない?」
面白い話をなさる。ここまでくると笑えた。
このお医者さんをかかりつけ医として学校に登録するのはちょっとどうかと思ったが、
10000円も払って、時間も痛みもかけて、数々の検査をしてまた他のところ探すのも
あまり意味がない気がしたので、話を聞きながら方向転換を決めた。
とにかく、お医者さんには、親や一般ではできないことだけをしてもらおう。
10年経って、喘息対処の方法も薬の形態、種類も変わった。
便利で有効なものは処方してもらって、子どもの状態を見極めて必要最小限を使う。
「とにかく毎日2回一生しつづける」ことは、どうしても納得できない。
そんなことがいろんな意味で安全かどうかなんて今まで何の結果もでていない。
とはいえ、おっしゃるとおり死んでしまっては困る。だから、本当に必要なのかどうか
状態を見極めていく作業、そしてそれを子ども本人が自分で見極めていけるように
導く作業、これをしない親と医者こそ怠慢としかいいようがないと私は思う。
子どもの状態を見極めていくために、改めて調べ尽くして、以下のものを手に入れた。
その名も「アズマ・チェック」(喘息チェック)。
ピークフローといって、肺活量を測って喘息の状態をチェックする。
年齢や性別によって基準値が異なるのでその設定をして現状を把握する。
1900円で安価なのにこれはとっても有効。
パルオキシメーター。
指先で酸素量を測る。1万円強したが、イマイチわかりにくい。発作が起きた時に有効かな?
でも、そんな時はこれではからんでもわかるような気もするけど。まあ次回発作時に活躍するかな?
携帯型吸入器。
今使っているのは1歳のとき購入したもので、大きくて重くて音もすごいので、長女の旅行・宿泊時に持っていくのは無理なのだ。この小ささ、かわいさに感動。まだ未使用だが春の発作に備えて。
喘息やアトピー、アレルギーとなると数々の食べもの、飲み物、製品、器具があふれていてわらにもすがる思いの親にはすべてを手に入れたくなる衝動にかられるものだと思う。その苦しみからも、「自然育児」を選択してから解き放たれてきた。今回の購入は長女10歳の誕生日記念に?笑「自ら自分の体質を知り見極めてコントロールしていく」ことでさらに自由にのびのびと人生を生きるための」厳選された愛の3点セットだ。
喘息シーズの6月には長女1週間の自然学校がある。
今年度は大きな発作を起こす前に最小限の薬の量で予防していく方向に切換え。
「とにかく毎日2回一生しつづける」よりよっぽど手間がかかるかもしれない。でも、長い目で見てベストを尽くしたら、きっと後悔はない。
長女、喘息コントロール。第二期段階開始。